みなさんこんにちは、トラです。
引越しは、新しい生活への期待と不安が入り混じる一大イベント。特に、キッチンの設備は、日々の生活に大きく影響するため、気になるポイントの一つですよね。

引越し先の賃貸物件、まさかのガスコンロなし…!
そんな状況に直面している方もいるのではないでしょうか。
特に初めての一人暮らしや、都市部での物件探しでは意外と多いこの「コンロなし物件」。一瞬「えっ、料理できないの?!」と不安になるかもしれませんが、心配はいりません。自分でコンロを用意すれば、快適な自炊生活を送れます。
問題は、「じゃあ、どんなコンロを選べばいいの?」ということ。主流なのはガスコンロとIHクッキングヒーターの2種類です。
実は私、どちらのタイプのコンロも賃貸で使っていました。
そこで今回は、引越し先の物件にコンロがなかった場合に、どちらを選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリット、選ぶ際の超重要な注意点などを、私の経験を交えながら徹底解説していきます!
なぜ?賃貸物件にコンロがない理由
そもそも、なぜコンロが設置されていない賃貸物件があるのでしょうか?いくつか理由が考えられます。
- 入居者の好みに合わせるため: ガスコンロ派、IH派、どちらのニーズにも応えられるように、あえて設置していないケース。最新の機能がついたものを使いたい、という人もいます。
- コスト削減: 大家さんや管理会社にとって、コンロの設置・維持管理・交換にはコストがかかります。それを省く目的ですね。
- スペースの問題: コンパクトな物件だと、大型のコンロを置くスペースがないことも。
理由はどうあれ、コンロがない物件を選んだ場合、自分で用意する必要があるという事実は変わりません。
ガスコンロ vs IHクッキングヒーター 徹底比較
では、具体的にガスコンロとIH、どちらが良いのでしょうか?それぞれの特徴を、メリット・デメリットと共に見ていきましょう。

ガスコンロの特徴
昔ながらの、炎を使って調理するタイプですね。私も実家はずっとガスコンロでしたし、一人暮らしで最初に使ったのも備え付けのガスコンロでした。
メリット:
- 火力を目で見て調整しやすい: 炎の大きさで火加減が直感的にわかるので、料理初心者でも扱いやすいと感じる人が多いです。微妙な火加減の調整も得意です。
- 鍋を選ばない: 基本的にどんな素材の鍋やフライパンでも使えます(底が平らでない中華鍋などは△ですが)。土鍋やアルミ鍋もOK。
- 炙り調理ができる: 網を使えば、お餅を焼いたり、魚を炙ったりといった直火ならではの調理が可能です。
- 停電時でも使える(場合がある): 電気をほとんど使わないシンプルなタイプなら、停電時でも(ガス供給が止まっていなければ)使えます。ただし、最近の安全機能付きコンロは電気が必要な場合も。プロパンガスなら災害時も比較的復旧が早いと言われます。
- 本体価格が比較的安い傾向: 同程度の機能なら、IHより安価なモデルが見つかりやすいです。
デメリット:
- 火事のリスク: やはり直火なので、火の消し忘れや、周りの燃えやすいものへの引火など、火事のリスクはIHより高くなります。
- 設置に手間がかかる: ガス栓とコンロを専用のガスホースで繋ぐ必要があります。ガスの種類(都市ガス/プロパンガス)に合ったコンロとホースを選ばなくてはなりません。接続に不安がある場合は業者に依頼する必要も。
- 掃除が大変: 五徳(ゴトク)や受け皿など、凹凸が多く、油汚れや吹きこぼれがこびりつきやすいです。こまめな掃除が必要。
- 夏場はキッチンが暑くなる: 火を使うので、調理中は周りの温度が上がりやすいです。
- 一酸化炭素中毒のリスク: 換気を怠ると、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクがあります。必ず換気扇を回しましょう。
IHクッキングヒーターの特徴
電磁誘導加熱(Induction Heating)の原理を利用して、鍋自体を発熱させるタイプのコンロです。最近の賃貸物件では、備え付けがIHというケースも増えていますね。私も後の引越し先でIHを使い始め、その便利さに驚きました。
メリット:
- 安全性が高い: 直火が出ないので、火事のリスクが格段に低いです。切り忘れ防止や鍋なし検知など、安全機能も充実しているモデルが多いです。小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心感があります。
- 掃除が圧倒的に楽: トッププレートがフラット(平ら)なので、汚れてもサッと拭くだけで綺麗になります。これは本当に楽!ガスコンロの掃除の手間と比べると雲泥の差です。
- キッチンが暑くなりにくい: 火を使わないので、夏場の調理もガスコンロより快適です。
- 火力が強い&加熱が早い: 高火力モデルなら、お湯を沸かす時間などはガスコンロより早いことが多いです。熱効率が良いのも特徴。
- 設置が簡単(コンセント式の場合): 電源コードをコンセントに挿すだけで使えるタイプが多いです(据え置き型の場合)。特別な工事は不要。
デメリット:
- 使える鍋が限られる: IH対応の鍋やフライパンでないと使えません。材質(鉄、ステンレスなど)や底の形状(平らであること)に制限があります。アルミ鍋や銅鍋、土鍋、耐熱ガラスなどは基本的に使えません。引越しを機に、手持ちの調理器具が使えるか確認が必要です。
- 火加減の調整が少し慣れが必要: 「弱・中・強」や「レベル1~5」のような段階的な調整なので、ガスのような微妙な火力調整は少し苦手。慣れれば問題ありません。
- 停電時は使えない: 電気で動くので、停電したら完全に使えなくなります。
- 本体価格が比較的高め: ガスコンロより高価なモデルが多い傾向があります。
- 電力消費量が多い(要注意!): 後述しますが、消費電力が大きいので、他の家電との同時使用には注意が必要です。
- 作動音や電磁波: 機種によっては冷却ファンの音や、調理中の「ジー」という作動音が気になる場合があります。電磁波の影響を気にする方もいます。
【超重要】コンロ購入前に必ずやるべきこと!設置スペースの計測
ガスコンロにするか、IHにするか決める前に、絶対にやってほしいことがあります。それは、コンロを置くスペースの幅を正確に測ることです!
賃貸物件のキッチンには、コンロを置くためのスペース(コンロ台、コンロ置き場)が設けられていることが多いですが、その幅は物件によってまちまちです。
一般的な卓上ガスコンロや据え置き型IHには、主に以下の2つの標準的な幅があります。
- コンパクトサイズ(幅 約56cm)
- 標準サイズ(幅 約59cm~60cm)
しかし、これはあくまで目安。古い物件や特殊な設計のキッチンだと、これより狭かったり、逆に広すぎたりすることもあります。「たぶん標準サイズだろう」と安易に購入してしまうと、「買ったコンロがスペースに収まらない!」あるいは「スペースが余りすぎて不格好…」なんて悲劇が起こりかねません。
引越し前の内見時や、契約後に採寸が可能になったら、必ずメジャーを持参して、コンロ置き場の幅を測りましょう。 幅だけでなく、奥行きや、コンロの上に棚や換気扇がある場合は高さも確認しておくと、より安心です。
測った寸法に合ったサイズのコンロを選ぶことが、失敗しないための第一歩です!
【個人的おすすめ】賃貸ならIHの方が安心・簡単かも?
ガスとIH、どちらも一長一短ありますが、コンロなしの賃貸物件に自分で用意するという状況を考えると、個人的にはIHクッキングヒーター(特にコンセント式の据え置き型)をおすすめしたいです。
理由は以下の通りです。
- 安全性の高さ: やはり火を使わない安心感は大きいです。うっかりミスによる火事のリスクを減らせるのは、特に一人暮らしや、忙しい方にとっては重要なポイント。
- 設置の手軽さ: ガスのような面倒な接続作業がなく、コンセントに挿すだけで使える手軽さは魅力的です。引越し時の設置・撤去も簡単。
- 掃除の楽さ: 日々の料理で必ず発生するのが油汚れや吹きこぼれ。フラットなIHなら、調理後にサッと拭くだけで清潔を保てます。忙しい毎日の中で、掃除の手間が省けるのは大きなメリットです。
もちろん、ガスコンロの直火ならではの調理感や、手持ちの鍋がそのまま使えるといったメリットも捨てがたいです。最終的には、ご自身の料理スタイルや、何を重視するかで選ぶのが一番です。
ちなみにIHも焦げたりすぐ汚れてしまうので、専用のマットを敷くのもおすすめです。
【要注意!】IHを使うなら電力契約アンペア数を確認!ブレーカー落ち対策
IHクッキングヒーターを手軽でおすすめしましたが、一つ非常に重要な注意点があります。それは電力消費量です。
IHクッキングヒーターは、特に火力を強くすると、かなりの電力を消費します(例:1口で1400W程度)。賃貸物件、特に単身者向けのマンションやアパートでは、電力会社との契約アンペア数が20A(アンペア)や30Aと、比較的低めに設定されていることがあります。
契約アンペア数は、その家で同時に使える電力の上限値です。もし、IHクッキングヒーターを使っている時に、他の消費電力が大きい家電(電子レンジ、電気ケトル、ドライヤー、アイロン、エアコンなど)を同時に使うと、契約アンペア数を超えてしまい、ブレーカーが落ちてしまう(停電する)可能性があります。
対策:
- 契約アンペア数を確認する: ブレーカー(分電盤)を見れば、契約アンペア数が記載されています。不明な場合は電力会社や管理会社に確認しましょう。
- 同時使用を避ける: IHで調理中は、ドライヤーや電子レンジなどの高電力家電の使用を控えるなど、意識して使う必要があります。
- アンペア変更を検討する(可能な場合): もし頻繁にブレーカーが落ちるようなら、電力会社に連絡して契約アンペア数を上げる(例: 30A → 40A)ことを検討しましょう。ただし、物件によっては配線の関係で上げられない場合や、大家さん・管理会社の許可が必要な場合があります。また、基本料金も上がります。
せっかく便利なIHを導入しても、頻繁にブレーカーが落ちてしまってはストレスですよね。事前に電力状況を確認し、使い方を工夫することが大切です。
ちなみに私は30Aの契約でIHクッキングヒーターを使っていましたが、ブレーカーが落ちたのは電子レンジなどを同時使用した一度だけでした。
まとめ:コンロなし物件でも、準備次第で快適な自炊ライフは送れる!
今回は、コンロが設置されていない賃貸物件でのコンロ選びについて、ガスとIHの比較、選び方のポイント、そして注意点を解説しました。
最初は「コンロがないなんて…」と戸惑うかもしれませんが、この記事で紹介したように、
- ガスとIH、それぞれのメリット・デメリットを理解する
- 事前に設置スペースの寸法をしっかり測る
- (特にIHの場合)電力の契約アンペア数を確認し、使い方に注意する
といった点を押さえておけば、自分のライフスタイルに合ったコンロを選び、快適な自炊生活をスタートさせることができます。
コンロを置く場所さえ確保できれば、そして少しの知識と準備があれば、コンロなし物件は何も怖いことはありません!むしろ、自分の好きなタイプのコンロを選べるチャンスと捉えることもできますね。

コンロなし物件を避けていたけど、アリかも…!!
これから引越しを控えている方、コンロ選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。 素敵な新生活を送ってくださいね!